プロジェクターと外付けスピーカーの接続方法を紹介｜Bluetooth接続も

プロジェクターを利用すれば映画・ドラマ・アニメ・ゲームなどを大画面で楽しめます。しかし、プロジェクターの内蔵スピーカーの音質・音量に満足できない経験をした方も少なくありません。

映画館の魅力は大画面と迫力ある音響を楽しめる点にあります。迫力のある大画面の映像に対して音声が貧弱だとコンテンツを十分に楽しめません。そのような場合は、外付けスピーカーを利用して迫力のある音質・音量に変えてみましょう。

この記事では、外付けスピーカーのBluetoothを用いた繋げ方・音が出ない際の音声出力の方法・高音質スピーカー内蔵のプロジェクターなど幅広くご紹介しています。プロジェクターの映像をより一層楽しむためにスピーカーに注目してみませんか。

スピーカーにはいろいろなタイプのものがあります。プロジェクター向けのスピーカーであれば、映画あるいはゲーム向けの用途が多いです。まず、映画やゲームに適したスピーカーから探すのがおすすめです。

プロジェクター用のスピーカーを選ぶ際には、以下のような点を基準に選びましょう。まず、置き場所に合った大きさ・形状のスピーカーであるかどうかです。同時に、サラウンド対応かどうか、音量はどうかといった性能面を検討します。

また、プロジェクターあるいはコンテンツを再生する機器との接続方法・接続端子の対応状況を確認しておく必要もあります。サウンドバー(シアターバー)は設置スペースも大きくなく、再生機器とHDMIケーブルで接続するだけなので手軽かもしれません。

【スピーカー選びの注意点】

• スピーカーの大きさ・形状・個数
• サラウンド再生対応かどうか
• 対応音声フォーマット
• スピーカーの出力(音量)
• ハイレゾ音声対応かどうか
• スピーカーの接続端子・接続方式

以下の記事では、おすすめのサウンドバーを紹介しているので、ぜひ併せてチェックしてください。

プロジェクターとスピーカーを接続する場合には接続ケーブルを別途用意する必要があるかもしれません。あらかじめ接続方法を確認して、必要なケーブルを用意しておきましょう。プロジェクターに外付けスピーカーを接続する方法は、プロジェクターの出力端子とスピーカーの入力端子の種類によって異なります。なお、プロジェクターとスピーカーを直接接続する方法のほかAVアンプなどを中継して接続する方法もあります。

たとえば、プロジェクターとサウンドバーをHDMIケーブルで接続する場合の標準的な接続方法は「再生機器→HDMIケーブル→サウンドバー→HDMIケーブル→プロジェクター」といった形になります。この場合、再生機器とプロジェクターを直接接続する場合と比べてHDMIケーブルが追加で必要になります。

また、プロジェクターの音声出力端子とスピーカーの音声入力端子をオーディオケーブルで接続する方法があります。この場合、端子の形状を変換するオーディオケーブルが必要になる場合があります。なお、プロジェクターとスピーカーの両方が光デジタル接続に対応していれば光デジタルケーブルを使ったほうが高音質になります。

HDMIケーブル・オーディオケーブル・光デジタルケーブルのいずれを利用するにしてもプロジェクターとスピーカーの距離が大きい場合には長いケーブルが必要になります。

ケーブル接続の配線が煩わしく感じるなら、プロジェクターや再生機器とBluetoothスピーカーをワイヤレスで接続する方法もあります。プロジェクターがBluetooth出力機能を搭載していれば、Bluetoothスピーカーとペアリングするだけで接続が完了するので簡単です。

プロジェクターがBluetooth出力機能を搭載していない場合は、Bluetoothトランスミッターを利用しましょう。Bluetoothトランスミッターをプロジェクターの音声出力に接続すれば、Bluetooth対応スピーカーに音声を飛ばせます。

なお、Bluetooth接続では音声の転送に遅延が生じて映像と音がずれてしまう可能性があります。音ズレが気になる場合は、低遅延の「apt-X LL」コーデック対応のBluetooth機器を使用しましょう。Bluetoothスピーカーを詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

プロジェクターに外付けスピーカーを接続する場合には、事前に接続方法・接続端子・必要なケーブルなどを確認する必要があります。まず、プロジェクターの取扱説明書を見て外付けスピーカーとの接続方法について確認しておきましょう。

プロジェクターが高音質のスピーカーを搭載しているのであれば外付けスピーカーは不要です。ただし、大きい部屋でプロジェクターを利用する場合には音量が大きな外付けスピーカーをつなぐメリットは大きいです。

プロジェクターを使用する環境によっては、スピーカー内蔵プロジェクターであっても外付けスピーカーをつなぐ必要があります。プロジェクターに搭載されているスピーカーの出力(ワット数)やスピーカーの個数を確認しておきましょう。

プロジェクターの音声出力端子に対応した接続方式でスピーカーを接続する必要があります。まずは、プロジェクターの音声出力端子を確認してください。音声出力端子には、ヘッドホン端子・RCA端子・光デジタル端子・同軸デジタル端子などがあります。

ヘッドホン端子・RCA端子はアナログ方式です。プロジェクターが光デジタル端子・同軸デジタル端子を搭載している場合はそれらのデジタル方式の端子を利用したほうが高音質になります。外付けスピーカーを選ぶ場合にはなるべく高音質な接続方式のものを選びましょう。

最近のホーム用プロジェクターには、比較的高性能なスピーカーを搭載している機種があります。内蔵スピーカーの音質・音量で満足できる場合があるので、高性能なスピーカーを搭載したプロジェクターを選ぶのもいいかもしれません。

プロジェクターによっては、ヤマハやHarman Kardonといった音響機器メーカーのステレオスピーカーを搭載しているモデルもあります。外付けスピーカーを利用したくない場合には内蔵スピーカーの性能に注目してプロジェクターを選ぶのをおすすめします。

映画・ドラマ・アニメ・ゲームなど、プロジェクターで投影するコンテンツの解像度やアス

ペクト比は、「1920×1080」のフルHD解像度でアスペクト比「16：9」のフォーマットのものが多くなっています。

プロジェクターを選ぶ場合には、「1920×1080」のフルHD解像度でアスペクト比「16：9」のものを選ぶのをおすすめします。なお、低価格帯プロジェクターで「フルHD対応」と表示されているものの中には解像度が「1280×720」のHD画質以下のものもあるので注意しましょう。

プロジェクターの投影画面は歪む場合がほとんどです。そのため、プロジェクターには縦方向・水平方向の台形補正機能が備わっています。台形補正を自動で行うプロジェクターは、セッティングが簡単なので便利です。

また、台形補正機能が充実しているプロジェクターは設置場所の範囲が広いので、設置場所に悩む必要がないのでおすすめです。特に水平方向の台形補正性能が高ければプロジェクターを斜め横に設置できます。

壁との距離次第で投影サイズを大きくでき、テレビよりも大画面で映像を楽しめるのが魅力のプロジェクターですが、「部屋狭くて十分な広さを確保できない」と設置を諦めている方も少なくありません。大画面で投影できるほどの距離が取れない場合は、設置が楽になる機能が搭載されているものを選びましょう。

設置場所が限定されていて壁の真正面に置けない方は、設置度の自由が高い水平台形補正機能搭載のものがおすすめです。斜めから投射するすると映像が台形になりますが、その歪みを修正して長方形に映します。画質が少し劣化する点がデメリットです。

設置場所がある程度決まっている場合、さらに微調整したい方はレンズシフト機能がついたものがおすすめです。プロジェクター本体を固定したまま投影場所を動かせるため、細かい調整がしやすいです。台形補正のような大きい調整はできませんが、画質の劣化はありません。

プロジェクターの映像の見やすさは、明るさ(ルーメン)によって決まる部分が大きくなっています。輝度が高いプロジェクターの映像は見やすいのでおすすめです。なお、暗い部屋であれば1000ルーメン、明るい部屋であれば3000ルーメン以上が目安です。

プロジェクターの明るさの指標には「ANSIルーメン」と「ルーメン」の2種類の単位が混在していて分かりにくくなっています。ANSIルーメンは投影画面の平均値であるのに対し、ルーメンの表示では最大値が表示されています。単位がルーメンなのかANSIルーメンなのかに注意しましょう。なお、ANSIルーメンの数字が小さくても必ずしも明るさが不十分であるとは限りません。

プロジェクターの内蔵スピーカーから音声が出ない場合は、以下のような項目をチェックしてみましょう。特に多いのが、再生機器側でドルビー音声(Dolby Digital)を出力しているのにプロジェクター側がドルビー音声に対応していないケースです。

また、長いHDMIケーブルを利用している場合には接続方向が正しいかどうかを確認しましょう。長さのあるHDMIケーブルには出力と入力の接続方向が決まっているアクティブタイプのものがあります。なお、以下の項目を確認しても音が出ない場合はプロジェクターの初期不良・故障の可能性もあります。

• ミュート・消音設定になっていないかどうかを確認
• プロジェクターの音声設定メニューを確認・変更してみる
• 再生機器側の音声出力設定を確認・変更してみる
• 再生機器側で音声出力を「サラウンド音声」から「ステレオ音声」に変更してみる
• ケーブルがしっかりと接続されているかどうか確認する
• HDMIケーブルの入力と出力を反対にして接続してみる・ケーブルを交換してみる

プロジェクターのBluetooth出力を利用したり、Bluetoothトランスミッターを利用したりすると、ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンに音声を飛ばせます。夜間など大きな音が出せない場合には、ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンでプロジェクターを楽しみましょう。

再生機器にFire TV StickやApple TVを利用している場合は、Fire TV Stick・Apple TVから音声をBluetoothのイヤホン・ヘッドホンに飛ばせます。なお、Bluetooth接続では音ズレの可能性があり実用的でない場合もあり得ます。

遅延がある場合は、低遅延タイプのBluetoothコーデック対応機器であるapt-X LLを利用すると快適に使用できます。以下の記事ではおすすめのワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

迫力ある大画面に迫力ある音響を組み合わせると映画・ゲームなどのコンテンツをより一層楽しめます。プロジェクターを利用する場合には迫力ある音声を再生できるスピーカーを接続することをおすすめします。